2021年末のご挨拶と回顧録(SCAJ、食品検査)

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2021年末のご挨拶と回顧録(SCAJ、食品検査)

こんにちは、

Kigu担当のNaruoです。

今年も終わりますが、いかがお過ごしでしょうか。

色々ありましたよね。今年の最初に立てた抱負は達成しましたか?

抱負なんて掲げてなかったNaruoは、この一年をなんとか生き延びて、気づいたら年末です。去年の年末年始は、ずっと働いていたなーと思い返し、随分状況が違うことに、寂しさと成長を感じています。

 

2021年の7月からKiguをスタートし、今日までやって参りました。

ここで極めて主観的に、私にとって重要であった

「SCAJ2021」

「食品検査」

という2つのトピックスから、これまでを振り返りつつ、本年の締めくくりにしたいと思います。

 

 

SCAJ2021

SCAJ ワールド スペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション (以下SCAJ2021)は、

カフェや国内外のコーヒーファンだけでなく、業界関係者、器具メーカー、生豆サプライヤー、またコーヒーを重要な産業として捉える外国の政府関係者など、さまざまな人たちが一堂に介す、年に1回の大イベント。

コーヒー系のイベントとしてはアジア最大級です。

 

集まる人たちの目的は様々。

 

国内のいろんなコーヒーを飲みたい。

新しいコーヒー器具が見たい。

新しくお店を始めるにあたり、豆や器具を探したい。

我が国のコーヒー豆をもっと多くの人に知ってほしい。

 

そして器具を販売している会社は、新しい製品やサービス、その会社自体の知名度を上げるために参加しています。Kiguも同じです。

 

もちろん参加したい。

でも懸案事項は色々あります。

去年はコロナで中止になり、今年もコロナで海外からお客さんは来れない状態。

 

会場も例年より小さく、全体的な規模はスケールダウンしている。いつも参加している企業でも、今回は出展しないという情報もある。

 

ブースには会社としても出展したことはない。ノウハウもない。

 

出展には、出展料、ブースデザイン、ブース施工、当日スタッフ繰り、移動、宿泊、様々な費用がかかる。

 

しかも感染がまた強まれば、イベントそのものが直前で頓挫するかもしれない。

 

そういうリスクの中で、まだ法人化して3年しか経っていない企業の、しかも社内ベンチャーのように立ち上げたKiguを主体にして、出展してもいいのだろうか。

 

そもそもこの5月に入社した私がもうそんなこと決定していいのか。

  

さんざん迷った挙句、出展する決断をしました

 

理由は、これから絶対に伸びる事業であり、初期投資としてプロモーションを大きく行うことが重要だという確信があったため。

また今後毎年の出展を続けることで、業界内で「海外のコーヒー器具といえばKigu」というイメージを定着させたいと思ったからです。

 

さてそれでは、出展に向けて準備スタート。

 

やることは沢山。

ブースの位置を決める抽選会に参加したのが、8月の末ごろ。

そこから必死で、ブースデザインを決めたり、施工会社に連絡取ったり、予算をコネコネしたり、備品をネットでぽちぽちしたり。目的に合わせて必要なものを設定し、そのデザインを依頼したり、文章を考えたり、なんだかんだイベント前々日くらいまで、準備をしていました。

 

デザイナーのMizさんが、デザインを通していろんなことを決めてくれて、いろんなものを段取りしてくださいました。本当に感謝しております。

 

さてイベント前日、11月16日。

東京青海の会場に1人で入場。この時が一番緊張していたと思います。ブースがあちこちに立ち上がっていく中をかき分けて、Kiguのブースへ。ブースは半分くらい完成している状態で、施工会社の方がせっせと作成してくださっていました。

ただNaruoは届く予定のKigu備品がまだ届いていないことに焦りまくって歩き回っていました。そんな中、KurasuのAyakaさんに会えた時は、とても安心したのを覚えています。結局午前中には全て無事届き、一安心。

 

京都のオフィスから自分で荷造りして送ったサンプルを大量に開封して、あーでもないこうでもないと言いながら並べます。途中、壁に貼る予定だったロゴのサイズが合わなくて、急遽マークを変えたり、当初予定とは違うテーブル配置にしたり、少しづづ変更点はありながら、準備完了。気づいたら、周りのブースはどこも完成していて、ほとんど人はいませんでした。

 

そして当日。

 

3日間の会期中は、ずっと反省の連続。 

毎日宿に帰って、明日から改善できることとを考えつつ、今からはどうしようもないことにウダウダしていました。

それでも乗り越えられたのは、Kurasuのチームや、一緒に出展した株式会社KOHIIチームの協力があったからこそ。

みんな個々の能力が非常に高く、私が何か大きく指示することがなくても、それぞれが個別対応してくれていた印象です。当日についてはこちらのブログもチェックしてみてください。

  

そして無事、大きな事故もなく3日間の会期が終了。

イベントが成功だったのか失敗だったのか、という判断は難しいところです。当初目標としていた、名刺数やニュースレター登録数には届かなかったので、これは失敗。ただ実際出展してみて、今後規模が大きくなるであろうSCAJに、様々な反省点を踏まえた上で臨めるのは、とても意味があると感じました。

 

手応えや悔しさを感じつつ、「来年も絶対来てやるぞ」という、中学校の部活で夏最後の試合が終わった時のような気持ちに。ちなみに中学校ではバスケをしていましたが、高校では全然バスケ忘れて、バドミントンをしていました。

  

SCAJ2021を通して、反省点は山のようにあり、振り返ると、これでよく出展出来ていたなとすら思います。つまり来年は伸びしろしかない!2022年のKiguの成長に、沢山期待をしてほしいです。

 

食品検査

器具の輸入業を生業とするものたちにとって切っても切り離せない、バディ的なもの。それが食品等輸入届出書。嘘です、バディじゃないです。むしろ恨みすら感じる。

これにずっと苦しめられましたし、今後も苦しむのです。

以下は、厚生労働省のHPから、 

販売又は営業上使用する食品等を輸入する場合は、その安全性確保の観点から食品衛生法(以下、法という)第27条に基づき、輸入者に対して輸入届出の義務が課せられています。輸入届出を行わない食品等については、販売又は営業上使用することはできません。

原文はこちら

 

要はこの届け出なしには、輸入しちゃダメよということ。荷物を通関するたびに必要です。この届出ともに、必要になるのが今回のトピック、「食品検査」の成績証明書。

 

プラスチック、合成樹脂、セラミックなどが製品に使われていて、かつそれらが食品に触れる場合には、それらが日本の衛生法上問題ないのかを確認する必要があるんです。

 

その確認が、食品検査。これは総称的な名前で、自主検査とか命令検査とか状況によって言い方は変わります。

 

もちろん、安全な商品であることは絶対確認しなきゃいけない。それは理解できます。たとえそれが既に広くアメリカやヨーロッパで普及していてもです。でも大変なんですよこれが。

 

 

 

大変な理由は3つ

1.ルールが厳しい

日本における衛生法のルールは厳しく、海外メーカーが日本へ進出する前に、この試験が完了しているケースはほぼ皆無。輸入者側が案内をしないと、メーカー側は何も考えずに日本へ送ってしまいます。

 

もし試験が済んでいない状態で、日本の検疫所まできたらこれ大変。こうなると、検査機関に依頼して、機関の担当者が港まで来て届いている製品の中かからサンプルを抜き出し、研究所に持って帰って検査。これは1週間から1ヶ月かかります。この間、止まっている荷物に対して、保管費用、担当者宛の出張費も発生します。

 

また、プラスチック関係は特に検査項目が多いため、大量のサンプルを抜き取ることも必要とします。そうなれば、沢山輸入したのに販売できる製品は全然ないということも。

 

 その他、書類関係も厳しくチェックされ、少し不備があればこちらに投げ返され、こちらで対処できなければ輸出者であるメーカーとまた相談する必要が出てきます。

 

2.時間がかかる

スムーズな通関をするために、工場のある現地、もしくは日本の認定検査機関での食品検査を行います。そのためには、事前に検査機関との連絡や、必要検体数の確保などが必要です。

 

また、特に日本の検査機関の場合は、事前の書類準備に加えて、「検体やそれに付随する書類は輸出者から、直接検査機関に送付されなければならない」というルールがあり、そのためには、日本語がわからない海外メーカーに様々な説明をして理解してもらわないと、日本の細かいルールに則った書類が作成されず、検査へ進みません。

 

これらの手続きのスタートから検査完了まで、1〜2ヶ月ほどかかることもざらにあり、海外のホームーページを見て、良いのあるじゃん!っとなっても、すぐにはことが進まないんです。

 

3.費用が高い

保管費用について少し触れましたが、食品検査はそれ自体の費用も小さくはありません。また、水筒のようなものであればシリコンのガスケットなど小さい部品などあり、もし素材が一緒でも色が違えば、別々で試験が必要。それらの試験に必要な検体数は、それぞれ100個以上!なんてこともざらです。

 

また、日本でよく知られていて安全だという証明がある素材でも、形や工場が違えば別で試験が必要。そのための検体を用意するには、とてもお金がかかります。

 

検査機関への試験費用、検体費用、輸送費用、それぞれの準備に係る人的費用(現在はNaruoのみ)が、輸入商品そのものの価値を超える可能性すら全然あるんです。

 

 

ここまで見てきた通り、器具の輸入事業はかなり厄介です。

特に、海外のコーヒー器具を作っているけど、日本への輸出に関してノウハウがない相手とのビジネスであれば、もちろんこちらがリードする必要があり、言語面も含めて壁は高い。

ちなみに、某大手オンラインモールなどで売られている海外製品は、所謂せどりをしている業者や個人が販売をしているものが多くあります。それらは、こうした検査をせずに、直接輸入をして出品されていると思われます(少量を輸入する場合は、税関で止められないため。ここの少量というのは、状況によります)

 

こうした背景の中で、Kiguは海外のコーヒー器具メーカーと協力して日本でコーヒー器具を販売しています。

むしろ、輸入の手間があればあるほど、日本でその製品を待っている人たちにその負荷がかからないようにできてすごいじゃない!がんばれている!と思います。

 

 

最後に

2021年7月からオンラインショップをスタートさせてから、大きなプロモーションであるSCAJ2021と、食品検査や輸入に係る事務的なことを日々勤めてきました。

2022年はチームも増やし、より一層商品ラインナップの拡充と、皆さんに満足いただけるようなページ作成、魅力的なコンテンツ発信をしていく所存です。

まだまだご要望や商品リクエストに答えれていない状態ですが、来年は変わります!

期待していてください!

 

それでは良いお年を。

 

Naruo



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