コーヒーのテイスティングガイド 〜翻訳シリーズ7〜

2月 06日 2022年

コーヒーのテイスティングガイド 〜翻訳シリーズ7〜

皆さまこんにちは、KiguのNaruoです。


FELLOWブログの翻訳シリーズ、第7弾。

彼らが随時更新している興味深いブログをもっとみなさまに知って欲しくて、翻訳しています。


今回のテーマは

「A Guide For Tasting Coffee」

 

直訳すると、「コーヒーのテイスティングガイド」。

コーヒーの味や感じ方の要素、その表現について紹介しています。 

 

味の表現について

(Photo by SCAA)

本文に入る前に少しだけ補足します。

 

日常的に飲まれるコーヒーですが、その味の表現は、ソムリエの様にさまざまあります。

 

「ブルゴーニュ地方の葡萄畑に吹く風のように爽やかなワイン」とか、そこまで込み入った表現はあまり聞きませんが、実際にフレーバーを伝える方法はとても広く、フルーツやお菓子、お酒の品種などを使って、コーヒーの味を表します。

 

例えばKurauのロースターで販売されているブレンドコーヒーの表現はこんな感じ。

 

House Blend Light [中浅煎り]

Flavor note
オレンジ、グレープ、クッキー、ミルクチョコレート

Barista's comment
芳醇な香り、オレンジやグレープの味わい、素朴なクッキーと、ミルクチョコレートのような円やかな後口。」

 

 

素朴なクッキー?、コーヒーを飲んでそんな味がするんだろうか!と、何だか想像がつきそうでつかない感じが面白いですよね。

本当にさまざまな表現が用いられているんです。

 

今回の記事を読めば、

 

・味の表現やコーヒーの捉え方が何となくわかります。

・コーヒーの違いを言葉にすることで理解が進み、それを人に伝えやすくなります。

 

好みと好みじゃないというのが分けやすくなりますし、

「これは〇〇な味がするね!」とコーヒー友達との会話が楽しめますよ。

 

難しい部分もあると思うので、内容を簡単に理解するための「Naruo Tips」も一緒に書いています。ぜひご参考にしてください!

 サクッと読めちゃいます。


原文はこちら

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2017年1月4日 

 

コーヒーのテイスティングガイド

 

ワインと同じように、コーヒーにもさまざまなフレーバーがあります。

品種、加工、焙煎、そして淹れ方によって、出来上がりが大きく変わります。

今回ご紹介するテイスティングのコツは、

五感を活性化し、一杯ごとに異なる風味を嗅ぎ分けて味わうための、脳を刺激する簡単な方法としてお使いください。

 

今回ご紹介する要素は、

・アロマ

・酸味

・ボディ

・フレーバー

・フィニッシュ

 

もし今コーヒーを飲んでいるなら、この記事を読みながら「今日のコーヒーのアロマは〜だな」「ここのコーヒーはフィニッシュが〜」等、少し考えながら、楽しんでみてください。

 

 

 

アロマ

 

どんな香りがしますか?

ハーブ、フルーツ、花などの微かな、ブーケのような香りを探してみてください。

アロマは鮮度や全体的な品質を見極めるのに役立ち、豆の欠点やオフテイストを見極めるこっそりとした方法でもあります。

 

Naruo Tip:飲む前、そして口に含んだ後に、どんな香りが広がっているのか考えてみましょう。ざっくりと、フルーティ、野菜、ナッツ、チョコ、お花、焦げ、化学製品など、カテゴリーで捉えてどれに当てはまるかなと考えると面白いです。

 

 

酸味(アシディティ)

 

コーヒーの欠点として混同されることがありますが、酸味は、コーヒーに生命を与える様な明るさをもたらします!(英語では、Sournessが嫌な酸味、Acidityが良い酸味、と表現されることが多いです。)

多くの素晴らしいコーヒーに含まれる、甘い酸味と繊細な歯切れの良さを探してみてください。一般的に、深煎りのコーヒーは、酸味が少なくなります。

 

Naruo Tip:まずは、今飲んでいるコーヒーに酸味があるか、そしてそれが好きなのかどうかから、考えてみましょう。もし好きなら、次買うコーヒーはもっと酸味があるコーヒーを飲んでみて、どう違うのか比べてみましょう。

 

 

ボディ

 

ボディ、またはマウスフィールは、コーヒーの重さと考えることができます(簡単に言うと、低脂肪牛乳と生乳を比較した様な場合です)。コーヒーの口当たりは、軽くてシルキーでサラサラなのか、重くてオイリーでリッチなのか、それとも薄くて生気がないのか?

 

Naruo Tip:このボディというのは、かなりニュアンス的な表現で難しいですし、私自身すごく曖昧に使っている表現です。飲むときに、口の中で重みや芯の様なものを感じればボディあり、何となく空っぽな感じがしたらボディなしくらいで、考えれたら良いですね。

 

 

フレーバー

 

フレーバーは、特定の味を識別しようとするものです。フローラル、フルーツ、タバコ、ワイン、ナッツ、ココア、スパイス、スモーキーなどは、コーヒーを表現する多くの方法のうちのほんの一部に過ぎません。あなたは何を感じますか?

 

Naruo Tip:思ったこと、感じたことをまずは表現するのが大事です。正解不正解はありません。何も浮かばないけど、何とか表現したいなと思ったら、フルーティ、野菜、ナッツ、チョコ、お花などのカテゴリーの中ならどれに当てはまるかなと考えてみましょう

 

 

フィニッシュ

 

コーヒーを飲み干した後に残るものは何でしょうか?素晴らしいコーヒーは、コーヒーを飲んだ後も舌の上に残っています。甘みや心地よいフレーバーが持続しているかどうか、探してみてください。

 

Naruo Tip:これは、余韻やアフターテイストとも言ったりします。心地よさが持続することも好評価ですし、単にフレーバーが長く余韻として残ることも、コーヒーの評価にはプラスだったりします。これを見定めるには、コーヒーを飲んだ後、しばらく口を閉じておきましょう。その間、口の中が美味しいフレーバーで長く満たされていれば良いコーヒーです。反対に、口に入れた瞬間は美味しいけど、喉を通した後に何となく口の中が不快だったりすると、良くないコーヒーかも。

 

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いかがでしたでしょうか。

 

 

 

コーヒーにはいろんな表現があります。

 

コーヒー屋さんが売っているコーヒー豆の袋には、

どんな味がするのか、フレーバーノートとして記載してあるものが多くあります。

実際にそれを飲んで、答え合わせの様にそのフレーバーノート通りの味が感じれたら面白いですし、逆に感じれなかったら、自分ならこうやって書くだろうと想像してみるとコーヒーはどんどん楽しくなってきます。

いつもただ喉を通すだけのコーヒーを前に、少し立ち止まって、ゆっくり味わって表現を探してみてください。

そこからいよいよコーヒーの沼です。


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